SCOTの仕事

  1. 記録者あるいは観察者として、SCOT は教室における教員の行動範囲、板書の仕方、グループ討論などに費やされた時間などを記録して教員に提供したりします。この場合、SCOTの役割は授業を「評価」するのではなく、事実関係を正確に記録することにあります。
  2. 「偽りの学生」として、SCOTは授業を履修している学生であるかのように装い、クラスでメモを取り、正確な情報を教員に提供します。その際、SCOTは授業中に質問等をしてはいけません。
  3. SCOTは教員のクラスのビデオを撮影して提供することもできます。
  4. フォーカス・グループとして、SCOTは学生がどれだけ学んでいるか、学生がどれだけ授業内容を理解しているかをアセスメントするために、学生にインタビューすることもあります。この場合、担当教員は授業の最後の15分間教室から退席し、SCOTは、口頭もしくは書面で以下の質問(例)に応えるように学生に依頼したりします。
    ・このクラスにおいて何が学ぶのに役立ちましたか。
    ・このクラスにおいて何が学ぶのに妨げになりましたか。
    ・このクラスのためにどのような提案がありますか。
  5. 授業の事前準備として、SCOTは授業前に教員と会ってどのようなことを教室内で観察してもらいたいかを話し合います。たとえば、
    「具体的な問題について学生がどれだけ頻繁に応答しているか」
    「学生は、なぜ議論に加わらないか」
    「学生同士で互いに質問し合っているか」
    「何が学生の学びを妨げているか」
    「教員は、学生の教材への手助けをしているか」

    といったようなことです。
  6. 教員は教室内活動のフィードバックあるいは学習に関する具体的なことについてSCOTの意見を求めることもできます。

SCOTとしての具体的な活動例

SCOT に任命された学生は、「SCOTコーディネーター」(SCOTの中から選ばれた学生)との協力のもと、実際の活動をはじめます。
実際には、各自の授業のない時間にコンサルティングを行うことになるので、履修科目の多い学生は、SCOTの活動ができません。
SCOTは、授業を休んで活動することは許されません。
コンサルティングに際しては、依頼のあった教員に「報告書」を提出します。とくに、フォーマットのようなものはありませんが、教員のニーズに合った具体的なものが望まれます。たとえば、以下のサンプルのようなものです。

【サンプル】下の図表「教授の行動範囲」は、教員が授業中にどのような行動をしているかの行動範囲を図式化したもので、効果的な授業をするうえで重要な示唆を与えてくれる。
たとえば、後部座席の学生が授業中におしゃべりが多いのは、実は、教員の「行動範囲」とも関係があることがわかる。
また、学生と議論している場合でも、反対側を向いて、おしゃべりする側に背を向けている実態が読み取れる。

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(出典:Student Observation Report Summary, “Student Consultants” at 35th Annual POD Conference, St. Louis, Missouri)

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