平成23年度SCOTの活動Activity of SCOT in 2011

平成23年度トレーニングカレンダー

トレーニングコース
到達目標
  1. 受講者は、大学や大学授業に関する基本的な知識や現状を理解し、授業コンサルティングに必要な基礎的な技術の習得を目指します。
  2. 受講者は、常に自らの活動を省察し、SCOTとしての責任感と態度を身につけることを目指します。
概要
テーマ 内容 開催日時 講師
1 オリエンテーション
  1. SCOTとは
  2. トレーニング受講のために
  3. SCOTポートフォリオの説明
平成23年
10月12日(水)
18:00~19:30
2 大学について知る
  1. 日本の高等教育
  2. 国際的な高等教育の動向
平成23年
10月25日(火)
18:15~19:45
講義
3 大学について知る
  1. 大学の組織
  2. 自分の大学を知る
平成23年
11月8日(火)
18:15~19:45
講義
発表
4 大学授業について知る
  1. 授業とは(理論を中心に)
  2. 学習者中心のシラバスとは
平成23年
11月22日(火)
18:15~19:45
講義
意見交換
コミュニケーション
トレーニング
受容的に聴く態度
– イヌバラ法 –
平成23年
12月6日(火)
18:15~19:45
演習
6 コミュニケーション
トレーニング
情報を読み取る力
– フォトランゲージ –
平成23年
12月20日(火)
18:15〜19:45
演習
7 選択課題 グループで選択したテーマについて、
調査、発表、意見交換まで学生主体で行います
平成24年
2月10日(金)
13:00〜16:00予定
講義
意見交換
8 選択課題 グループで選択したテーマについて、
調査、発表、意見交換まで学生主体で行います
平成24年1月
2月10日(金)
13:00〜16:00予定
講義
意見交換
9 選択課題 グループで選択したテーマについて、
調査、発表、意見交換まで学生主体で行います
平成24年
2月10日(金)
13:00〜16:00予定
講義
意見交換
10 総括
  1. トレーニングの総括
  2. SCOTポートフォリオの作法に向けて
平成24年
2月10日(金)
MELIC第1,2学習室

※選択課題については、名古屋大学高等教育センターによる「ティップス先生からの7つの提案〜学生編」(http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/seven/student/index.html)を参考とします。

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日本初のSCOTとなるために集まった学生達

 

SCOT通信 〜第7回 課題学習発表会の紹介〜

2月10日(金)の13時から最後のSCOTトレーニングが行われました。開始2時間前にはSCOT研修生が集まり、それぞれのグループで調べてきたテーマについて発表の打ち合わせも行いました。

 

発表のテーマは「ティップス先生からの7つの提案」より各グループが課題を1つ選び、まとめたものです。
1つ目のグループは、「提案2:学生間で協力して学習させる」がテーマです。学生間で協力して学習させるには「グループ学習」や「オリエンテーションの回の方法」が必要であると提案しました。私たちの大学ではグループ学習が少なく大半が講義形式な授業です。グループ学習を多く取り入れていけばコミュニケーション能力が高まるということでした。また、オリエンテーションは授業の概要やテストについてなどの説明が多いのですが、それらはシラバスを見ればわかることなので、最初の授業では学生同士の交流を行うことに意義があると私も思います。そうすればグループ学習も円滑に行えるので授業も楽しく興味を持って学べると思いました。

 

2つ目のグループは、「提案1:学生と接する機会を増やす」がテーマです。ゼミなどの授業では学生と教員が接する機会が多いが、それ以外の授業ではほとんど接する機会がありません。学生は座談会や進路相談等で教員と交流をしたいと思っていますし、教員も学生と双方的な関係、尊敬し合える関係を築いていきたいと考えていると思います。お互いが交流できる企画を大学で作っていくのもいいのではないかと思いました。

 

3つ目のグループは、「提案3:学生を主体的に学習させる」がテーマです。多くの学生は、大学に入ってから予習・復習をする機会が減ったことと思います。講義形式な授業が多いためか、課題が出されるということはあまりありませんし、注意されるわけでもありません。よって、次の授業のための課題を必ず出すようにしていけば学生は自ずと勉強するのではと思います。またグループ討論を取り入れて、授業では予習してきたことを前提に一人ひとりが意見を出すようにします。一人がやらなければ皆に迷惑を掛けるので学生に責任感を持たせるようにすれば主体的になっていくのではと思います。

 

4つ目のグループは、「提案5:学習に要する時間を大切にする」がテーマです。今の学生の学ぶ姿勢が受動的だということには多くの人が同意すると思います。真の意味での「学生」になるには「疑問を持つこと」が大切です。授業で学んでいる時に教員が話していることに対して常に疑問を持ち、考えることが重要となります。また、学んだことをリフレクションすることで頭に残りやすくなり考えに深みを持たせることができます。教員は学生を導く存在となり、答えは学生に考えさせ、一緒に授業を創り上げていく。お互いが学ぶという姿勢が大切です。

 

5つ目のグループは、「提案7:学生の多様性を尊重する」がテーマです。大学にはさまざまな考えや価値観を持っている人たちが集まっています。興味、学力、生活習慣などといった多様性もたくさんあります。それぞれに違いがあるから相手に魅力を感じていくのです。授業だけでなくサークルやアルバイトで関わっている人も自分の考えとは全く違う考えを持っています。多様性を尊重し、授業に取り入れていくことは私たちにとって重要だと思います。そういった学生たちが集まってグループワークやディスカッションなどを行っていけば、お互いの視野を広げていくことができますし、自身の成長にもつながっていくと思いました。

 

5つのグループの発表終了後、今回の研修についての反省点などを意見交換しました。 その後、SCOT研修生、土持先生、井上先生と懇親会を行い、食事やビンゴゲームをしながら楽しく過ごしました。

 

SCOTトレーニングはこれで終了となりました。大変な時もありましたが皆さんと楽しくトレーニングを行うことができ大変嬉しかったです。ありがとうございました。

 

文責 広報担当  安田 光誼

 

 

SCOT@insider.com(通称:SCOT@アイ)

 SCOT広報最終発表会 

昨年の10月12日に始まった帝京大学のSCOTトレーニングが、2月10日に最終日を迎えた。この日は、SCOTトレーニングで得た知識や経験をもとに、授業の改善案を発表しあった。12月の下旬に3人1組のグループを作り、各チームがパワーポイントやレジュメの作成、発表の準備を進めてきた。準備期間は約2カ月間あったが、どのグループも各自の予定が合わないことが多かったため、限られた時間での作業は大変だったと思う。しかし、どのグループも立派な発表を見せてくれた。そして、あらためてSCOTの難しさも思い知らされた。

 

今回発表された授業改善案は、学生側としては納得できるものが多かった。学生目線による授業改善案なので、当然かもしれない。しかし、難しいと感じたのがその部分である。今回私たちが出した案は100%学生の考え方である。つまり、教授の意見が全く反映されていないのだ。SCOTは依頼を受けた教授の授業コンサルティングをするのだが、私たちの提案に教授が納得してくれるかと言われたら、難しいのではないかと思えるものもあった。しかし、お互いが望む理想の授業があり、その差を埋めていくのもSCOTの仕事なので、そこは腕の見せ所だと思う。今回、グループ内でどうすれば授業が良くなるかを議論し発表した訳だが、恐らく実際のSCOTによる授業コンサルティングもよく似た形になると思われる。よって、SCOT候補生にとってはとても良い経験だったと思う。

 

さて、約4カ月に及んだSCOTトレーニングも、これにて一先ず終わりである。ここからさらに選考が行われて、選ばれた者だけが4月から正式なSCOTとして活動できる。ここでSCOTトレーニングを振り返ってみると、本当に充実したものだった。大学に3年間通っているが、どの授業よりもためになったかもしれない。SCOTになれるかどうかはさて置き、私にとっても非常に意味のあるものだった。大学という存在についても考えさせられたし、今後の私たちの人生に置いても良い経験をできたと思う。

 

最後に、土持教授、井上准教授、高等開発教育センターの方々、軽食を準備してくれた方々、SCOTインターンシップに協力していただいた教授の方々、SCOTトレーニングに参加していただいた他の大学の教員、学生の皆さん、そして「2011年度SCOT@アイ」を最後まで読んでいただいた皆さんに感謝の気持ちを伝えさせていただき、終えようと思う。

 

皆さん、本当にありがとうございました。

 

文責 広報担当 櫻井亮佑

 

SCOT通信 〜第5回トレーニングの紹介〜

SCOTのトレーニングも5回目ということで半分が過ぎましたが、今回は普段と異なる点がいくつかありました。一つは自大学からのオーディエンス(土持先生の講義を履修していた3年生の方が2名)がいらっしゃいました。二つ目はトレーニングが始まってから初めてのコミュニケーション演習ということで「イヌバラ法」を行いました。井上先生のピア・エデュケーションという授業を履修している学生は既に経験したことがあるので、その中から2人の学生が進行役を行うというまさに「学生主体」の形で、今までにない新しいトレーニング方法でした。

 

イヌバラ法とは「妥協点を見つけるために受容的に聴く力」を目標にしたトレーニングで、カウンセリングの研修などで用いられます。またこのトレーニングを行うことで、相手の話の背景にある意見や気持ちを推察しながら聴く力を身につけます。

 

全体の流れとして、
二人一組になる(話し手・聴き手に分かれる)

 

話し手は「犬」「猫」「バラ」「道端の雑草」から自分の立場を3つ選び、それぞれの立場になったつもりで悩みを思いつく限りシートに記入。

 

話し手は自分の選んだ1つ目の立場の悩みを語る。このとき聴き手は「あいづち」を打ちながら話を聴く。同時に相手の話の背景を思い浮かべる。

 

話し手は2つ目の立場の悩みを語る。このとき聴き手は「相手の言葉を繰り返す」技術を取り入れながら話を聴く。同時に相手の話の背景を思い浮かべる。

 

話し手は3つ目の立場の悩みを語る。このとき聴き手は「あいづち」や「相手の言葉を繰り返す」技術の両方を取り入れながら、話を聴く。同時に相手の話の背景を思い浮かべる。

 

これらを話し手・聴き手を交代させながら繰り返しました。

 

終わってから気づいた点・感想などを報告し合い、あいづちの場合は「本当に聴いてもらえているのか不安」「表情のみでしか読み取れないので、表情が固いと怖く感じる」という意見が出て、相手の言葉を繰り返す場合は「タイミングが難しい」「興味や共感がない」「繰り返しよりも助言が欲しくなる」という意見が出ました。 最後に両方の場合は「感情が込めやすく、話しやすい」「親身になってくれていると感じる」「自分が主張したいところで繰り返してくれると良い」という意見が出ました。

 

今回のトレーニングで思ったことは、聴き方が違うだけで相手の感じ方がここまで違うのかということです。コミュニケーションは私たちが生活していく中でとても重要なものです。日常生活の中でも意識して相手の話を聴けば、相手の気持ちがより分かるようになるかもしれません。また、私たちはSCOTとして教員とどのようにコミュニケーションを取っていくべきなのか、よく考えていかなくてはいけないということも感じました。

 

最後に、SCOT研修生全員で12月8日から行われるインターンシップについて話し合い、今回のトレーニングは終了しました。

 

文責 広報担当 長沼 陽子、安田 光誼

 

 

SCOT@insider.com(通称:SCOT@アイ)

 SCOT@insider.com(SCOT@アイ) 第5回 

12月6日に行われた第5回SCOTトレーニング。今まではおもに高等教育について学んでいた。しかし、この日はSCOTとして必要な能力の一つである「聴く力」を身につけるために、「イヌバラ法」という実践的なトレーニングが行われた。イヌバラ法はカウンセリングの研修などで用いられる手法で、相手に受容されていると感じさせる聴き方や、相手の話の背景にある意見や気持ちを推察しながら聴く力を鍛えることができる。

 

このトレーニングは二人一組で行うもので、一人が「犬・猫・薔薇・庭の雑草」など人間以外のものになりきって相手に悩み相談をする。もう一人は聴き手となり、「あいづち」や「相手の言葉を繰り返す」ことをしながら聴き、聴き手の態度によって話し手がどのように感じるのかを確認する。一見簡単そうに見えるが、やってみると意外に難しい。普段は無意識にやっているリアクションを状況にあわせて意図的に行うため、終始相手の話に意識を集中していなければならない。

 

ところで、このイヌバラ法のトレーニングを行ったときに一つ驚いたことがある。なんと、このトレーニングの説明と指導を行ったのがSCOTのメンバーである学生2名だったのだ。その学生達は、井上准教授の授業でこのようなワークや教員に代わって説明したりすることを常に経験しているということだが、これはとても良いことだと思う。他の授業でも学生が発表することはよくある。しかし、学生が他の学生に何かを教えることは少ない。教員と同じ立場に立つことで分かったこともあるだろうから、この経験をSCOTに活かしていければいいと思う。

 

12月の中盤になり、ついにインターシップが始まった。SCOTとして様々な授業を見学しているが、個人的にはよいと思える授業も改善点が必要と思われる授業もあった。授業の一受講者としてではなく、SCOTという立場で見ると授業がまた違った目線で見えて新鮮だった。このような経験の一つ一つがSCOTとなる上で大きな財産になる。

 

文責 広報担当 櫻井亮佑

 

明治学院大学での学生生活活性化企画『大学における真のリア充を求めて』に参加しました。(平成23年12月5日)

この活動は、明治学院大学の学生グループCTC(Change the Campus)とNSS(自然科学研究会)、そして教養教育センター付属研究所の上野寛子先生が中心となって企画されたもので、美しいキャンパスと豊かな自然、そして開放的でオシャレな施設が整う中、学生たちが自らの学生生活をより充実したものとするためにどう行動するべきか、大学はそれをどう支援していくのかをテーマに、学生・教員・職員が一体となって意見交換することを目的としたものです。

 

SCOTメンバーからは、コーディネータの齋藤さん、広報担当の長沼さんと井上君が参加し、齋藤さんと長沼さんがSCOTとして活動することの意義や現在行われているSCOTトレーニングの概要について紹介を行いました。会場からは、SCOTとして正式登録されるまでの流れや、具体的にどのような活動を行うのかといった質問が出されました。

 

また、学生同士の学びあいを支援する「ピア・サポーター」を育成する授業『ピア・エデュケーション』の授業から、文学部3年の大脇翔さんが参加し、授業の学びや授業内容の紹介を行いました。写真などを交えた分かりやすいプレゼンテーションで、早速、明治学院大学の授業でもロールプレイなどを取り入れたいといった声が聞かれました。

 

参加された皆さん、大変お疲れ様でした。

 

SCOT通信 〜第4回トレーニングの紹介〜

 11月22日(火)の18時15分から第4回SCOTトレーニングが実施されました。 この日は、東洋大学の学生2名の方も参加されてトレーニングを行いました。

 

 まず始めに井上先生による「教授・学生理論〜(社会的)構成主義〜」という内容の講義から始まりました。授業には、大きくは「教員が教える」形のものと、「学習者が自分で学んでいく」形のものがあります。どちらの方法がよいかは、学ぶ内容や目的によって違ってくるので一概には言えません。しかし、自分自身を振り返ると、最近では「何故か?」を自分で考えることが少なくなったような気がします。また、そういった授業もあまり見ないですし、授業の中で考えるということもほとんどありません。受動的な授業が多いように感じます。

 

 次に土持先生による「学習者中心のシラバスとは」という内容の講義が行われました。シラバスにもやはり、教員中心のものと学習者中心のものがあり、教員中心のものは「教える内容」が重視され、学習者中心のものは「学ぶ内容」が重視されます。 アメリカでは1990年代から能動的学習が重視されるようになりました。講義の中で学習者が学んだ内容を保持している割合と学習形態を図で表した「学習ピラミッド」が紹介されました。ピラミッドは上から順に、「講義、読む、視聴覚機器を使う、デモンストレーションをする、グループ・ディスカッションをする、実践する、他者に教える」と続いています。下にいくほど学習内容を保持している割合が高くなります。ただ、一番高いからといって、すべての授業で「他者に教える」ことを行えば良いというわけではなく、これら全てが上手く組み合わさった授業が1番良いということでした。このようなことを教員も学生も知り、授業について考えていくことで「教育・学習の質」も上がってくるのではないでしょうか。

 

 最後にグループを3つ作り、私たち帝京大学のシラバスを参考に書き方、項目についてどのように改善すれば良いかを話し合いました。

 

 書き方についてですが、指定されたテキストの価格を表示する、授業計画をより詳しく書く、「この授業を受ける前に○○の授業を受けておきましょう」といった紹介をするなどの意見が出ました。また、項目についてですが、教員の名前だけではどのような先生かがよく分からないので、顔写真とプロフィール、経歴などを載せるという意見も出ました。しかし、シラバスにも書ける範囲が決まっているので、別冊で教員紹介などを作った方がよいという案も出ました。他にも、学生からの視点で、受けたことのある授業について「この先生は教え方が上手い」、「先生との距離が近い」、「この授業はためになる」などといった学生レビューもあればよいという意見もありました。

 

文責 広報担当 安田 光誼

 

SCOT@insider.com(通称:SCOT@アイ)

 SCOT@insider.com(SCOT@アイ) 第4回 

  11月22日に行われたSCOTトレーニング。学生同士の交流も増えてきた中、今回は「大学授業について知る」というテーマで行われた。

 

 多くの学生が疑問を持たずに授業を受けているが、授業は本来、学生が主体となって展開されるべきであると思う。

 

 まずは井上准教授による「学習理論」についての講義が行われた。ここでは「構成主義」という学習理論を学んだ。今の日本の大学で一般的な、学生が受身な授業を改善するために、SCOTに必要な知識である。

 

 次は土持教授による「シラバス」についての講義。現在のシラバスは何を目的にしていて、何を学べるのかがよく分からない曖昧なものがある。これでは学生が大学の授業を選ぶ際になんの指標にもならない。つまり、教員と学生の授業に対する理解にギャップが生じてしまう。何が学べるかを分からないまま受講し、思っていた内容と違ったりすると、簡単に欠席したり単位を落としたりする原因に繋がるのではないか。日本の大学の授業改善の第一歩は学生目線に立ったシラバスを作成することから始まるように感じた。研修では、SCOT達が履修している授業のシラバスをもとに改善点について話し合ったが、トレーニングを聴講していた教授が「斬新な意見」と評した意見もあった。
 
 

 ところで、最近の研修で感じることは、積極的に発言する学生が増えたことである。積極的な学生が増えてくるにつれて、トレーニングの時間が短く感じるようになった。間違いなく、SCOTトレーニングは充実したものになっている。

 
 4回のSCOTトレーニングを終え、学生達は着実にレベルアップしている。他の大学の学生と交流し、良い刺激も受けている。講師陣は我々を成長させるために必要なことを全てやってくれていると思う。我々はもっと頑張らなければならない。それは、我々のために活動の場を提供してくれる大学のためだけではない。同じ大学で学ぶ学生のためでもあるのだ。

 

文責 広報担当 櫻井亮佑

 

SCOT通信 〜SCOT研修 第3回トレーニングの紹介〜

 11月8日(火)の18時15分から第三回SCOTトレーニングが行われました。

 

 まず、土持先生による「日本の高等教育の変遷」という内容の講義から始まりました。大学とは何か、単位制の形骸化の実態について知ることができた反面、海外の大学における「学習」に対する考え方の違いを感じました。海外の大学では準備学習は必須であり、予習しなければ授業についていくことはできません。しかし、日本の大学では、学習が授業内だけで完結してしまうことが多く、予習もあまり課されることがありません。そのため授業への準備学習をしない学生が多いように感じます。

 

 本来は、私たちが受けている90分(2時間)の講義では4時間の準備学習が必要となります。授業に費やす時間より授業外での学習が短いということは、学生は、その授業で学んだことを深めることもしていないように思います。このことから、私たちが通う帝京大学では、今年からシラバスに準備学習の欄が設けられました。本来の単位制度としての機能を果たすためには、準備学習を徹底していくべきだと思いました。

 

 次に井上先生による「帝京大学について知る-自校教育の意義-」という内容で講義がありました。私たちが所属している大学なのに、シンボルマークの意味や建学の精神などをまったく理解できていなかったことを恥ずかしく思いました。実際、SCOT候補生である私たちに井上先生が質問された時、誰一人として答えられませんでした。いかに大学について無関心であったかが窺い知れました。SCOTになれば帝京大学のことやSCOTの活動のことなど、説明しなくてはならない場面が多くなります。今からでも理解し、的確に説明できるようになることが、私たちの大きな役割であると思いました。

 

 最後に、前回に課された「よい授業」について考えるために2グループに別れ、意見交換を行いました。1人1分でそれぞれが思う「よい授業」を紹介し、グループ全員が発表を終えた後、意見交換を行いました。テーマは、「①よい授業の特長は何か」、「②教員が受容しやすい授業改善の提案の仕方」です。

 

 ①では「学生にとって能動的な授業であること」、「学生に発表・発言の場があること」、「グループワークがあること」などが挙げられました。これらから共通して言えることは学生が何らかの形で授業に関わっているものほど、学生からはよい授業として捉えられやすいということです。しかし、「少人数だからよいというわけではなく、先生の話を聞くことでよい授業もある」という意見もあったので、もう少し時間をかけて議論していきたいテーマであると感じました。

 

 ②では「教員と事前に会って対面でのコミュニケーションをとること」、「アフターケアをきちんとすること」、「プラスの点も挙げること」などが挙げられました。ここで気づいたことは、このような意見交換の場で、意見を述べる人と、ただ聞いている人に分かれてしまっていることです。聞くことも大事ですが、各自が意見を出すことに意味があるので、SCOTに必要な積極性を全員が自覚しなければならないと、あらためて感じました。

 

文責  広報担当 安田 光誼

 

SCOT@insider.com(通称:SCOT@アイ)

 SCOT@insider.com(SCOT@アイ) 第3回 

 11月8日(火)に行われたSCOTトレーニング。3回目となる今回は、前回に引き続き「大学について知る」をテーマに講義が行われた。前回は「高等教育」全般についてだったが、今回は焦点を絞って「大学の歴史」と「帝京大学」について行われた。

 

 まずは土持先生が日本の大学について講義を行った。今回の主なテーマは単位制だった。単位制の形骸化は、近年の日本の大学における深刻な課題の一つである。本来、単位は1時間の講義に対して2時間の準備学習を15週行って1単位が認定される。

 

 しかし、日本の大学生のほとんどが準備学習をしていない。これは日本の大学授業の問題点であり、学生としても考えていかなければならないものである。もちろん、「準備学習がない=悪い講義」ではないが、学生が授業に主体的に参加するためには、準備学習は課すべきであると感じた。

 

 次に行われたのが井上先生による「帝京大学」についての講義である。驚くべきことに、参加した学生のほとんどが帝京大学の建学の精神や教学の理念、教育方針を知らなかった。帝京大学SCOTとして教育に関わっていくからには、大学が目指しているものを理解しなくてはならない。その上で学生の意見を取り上げつつ、よい授業のあり方について提案していくことも帝京大学SCOTに期待されているのではないだろうか?

 

 その後、「よい授業とはどのような授業か?」について意見交換も行われた。比較的多かったのは「発表・発言の場が多い」を始めとする、学生が授業に積極的に関与している授業という意見だった。他にも様々な意見が出されたが、このように他者の考えを聴くことにより学生は多角的に物事を捉えられるようになる。授業コンサルティングを行う場合には、学生の視点から行うことも大事だが、教員の視点からも授業について理解しなければいけない。様々な人たちと交流を持つことは、そのような視点の育成につながるだろう。

 

 ところで、「良い授業とは」という問いの答えは一つではない。授業によって目標や内容、規模が異なるため、それぞれに適した方法が存在する。それを的確にコンサルティングするために学ばなければならないことはまだまだたくさんある。そのためには、一つひとつのトレーニングに真剣に取り組むことが大切だ。

 

 SCOTになれば教員とともに授業を作っていく。SCOTは大学教育の歯車の一部になる。そのことの意義と責任の重さを感じた一日だった。

 

文責  広報担当 櫻井亮佑

 

SCOT通信 〜SCOT研修 第2回トレーニングの紹介〜

 10月25日(火)の18時15分から第二回SCOTトレーニングが行われました。トレーニングが始まるまでは、二回目ということもあって、一回目の時より雰囲気が柔らかく感じましたし、皆さん楽しそうに雑談していたと思います。

 

 トレーニングは土持先生による「国際的な高等教育の動向〜北米を中心に学習者中心の教育について〜」という講義から始まりました。この講義で気になったのは、教育のパラダイム転換についてです。教育のパラダイム転換というのは、「教授パラダイム」から「学習パラダイム」へ移行することです。「教授パラダイム」のもとでは、授業改善や教育課程の改善に力点を置き教員の資質の改善に力を注いでいました。しかし、「学習パラダイム」のもとでは、大学の目的は「学生の学習を生み出す」ことにあります。

 

 学生の学習を生み出すということは、今の私たちにはとても重要なことだと思います。教員が何を教えているのかではなく、学生がその教員の授業を受けて何を学んだかを「可視化」すること、すなわち、学習成果を見える形で示すことがこの先必要になりますし、大学の授業の質の向上にも繋がると考えられるからです。

 

 次に井上先生による「日本の高等教育〜大衆化・ユニバーサル化〜」という講義が行われました。この講義を受けて思ったことは、大学進学率が上昇していくことで、目的もないまま進学する学生が増えるのではないかということです。グループ・ディスカッションの中でも、「とりあえず大学へ行く人が増え、授業の質が下がる」「大学の二極化」「専門性・学力の低下」「同時期に卒業する人が多くなるために就職難に繋がる」などの意見があがりました。また、中央教育審議会答申の中で日本の高等教育が危機に直面していることも知り、学生ながらに「本当に大学教育はこのままでいいのか」という不安も抱きました。

 

 井上先生の講義の中で帝京大学の教育指針「国際性」「開放性」「実学」の話を聞きましたが、初めて知った学生がほとんどだったので、これからSCOTとして活動していく上で自分の大学について知ることは必須条件だと思いました。

 

 最後に、次回までに自分が考える「よい授業」の紹介をする課題が学生全員に課され、本日のトレーニングは終了しました。

 

文責  広報担当 安田 光誼・長沼 陽子

 

SCOT@insider.com(通称:SCOT@アイ)

 SCOT@insider.com(SCOT@アイ) 第2回 

 10月25日(火)に行われたSCOTトレーニング。1回目はオリエンテーションだったので、2回目が本格的なスタートになる。今回は「大学について知る」というテーマで土持教授と井上准教授が講義を行った。

 

 まずは土持教授が「国際的な高等教育の動向〜北米を中心に学習者中心の教育について〜」という内容で講義を行った。北米の高等教育の変化やNSSE調査、ラーニング・コモンズなど、北米の高等教育の良い部分を知ることができたのは非常によかった。だが、同時に日本の大学に危機感を覚えた。日本の全ての大学のカリキュラムを知っているわけではないが、北米の教育システムと比較すると差があるように感じる。北米の高等教育は学生を中心に行っている。自ら進んで学修をする学生がいて、学生が学修するために必要な環境を大学が準備している。教授も研究だけでなく、教育にも力をそそいでいるところも理想的だ。日本の大学が見習うべき点は多いので、我々はそれを取り入れることも前向きに検討していかなければならない。

 

 次は井上准教授による「日本の高等教育〜大衆化・ユニバーサル化〜」について。こちらでは日本の高等教育が大衆化・ユニバーサル化している現状を説明し、学生同士に大衆化・ユニバーサル化が抱える問題点について意見交換をさせた。少人数のグループに分かれて行ったので、「講義の質が低下する。」や「目的がないまま大学に通う学生が増えそう。」など具体的な問題点について積極的に発言する学生は多かった。しかし、その一方でずっと聴き手にまわってしまう学生がいるのも事実だ。もちろん、相手の話を聞くのはいいことである。だが、これはあくまで「意見交換」である。みんなが意見を出すことに意味があるので、SCOTトレーニングを通して積極性を身につけてほしい。これを身につけないと、「高等教育の大衆化・ユニバーサル化が抱えている問題点」の一つである就職に関する課題に立ち向かうのは難しいだろう。
SCOTトレーニングの期間は約半年間。時間はあるように思えるが、全10回(90分の講義)なので実際はあまりない。つまり1回も無駄にはできないのだ。トレーニングを終えたときに後悔の残らないように、学生にはもっと積極的になってほしい。トレーニングは残り8回だ。

 

文責  広報担当 櫻井亮佑

 

SCOT通信 〜SCOT研修 第1回トレーニングの紹介〜

 10月17日(水)の18時15分から第一回SCOTトレーニングが行われました。その日の活動内容を挙げると、まず始めに、SCOTトレーニングについての説明から始まり、トレーニングの目的、概要、注意事項、到達目標などの説明を受けました。次に自己紹介を行い、土持先生、井上先生の紹介、CTLの職員である日原さん、当日参観の他大学の方々、そして私たちSCOT研修生の順に一人ひとり簡単な挨拶を行いました。

 

 少し休憩を挟んでからグループワークを行いました。内容は「テーマのある自己紹介」なのですが、先程のような簡単な自己紹介をするのではなく出されたテーマ(今回は『大学で活動していること、活動してみたいこと』)を考えてまとめ、グループ内で自己紹介をします。この日は13人(欠席2人)が参加し、3つのグループで行ったのですが、このテーマについて思うことは、現在も大学で活動している人、夢を持っている人には話しやすいと思いますが、そうでない人には話しづらいと思います。意義のある大学生活を送っている人達には自分たちが行っていることがすぐに頭の中に浮かびますし、夢を持っている人はこれから何をしていけばいいかがわかっているから答えられるのだと思います。

 

 また、このような力はSCOTのように人と人とが関わっていく上で、ただ相手の話を聞くだけでなく、話題を広げるような質問をすることで、しっかり自分の話を聴いてくれているという安心感を相手に与えるという意味でも大切な力であると思います。

 

 このワークがどういう手順なのかを4人グループを例にして説明します。まず、「一番目の話し手が1分間で自己紹介をし、二番目の話し手が一番目の話し手に対して聞いた内容について2分間、内容をさらに掘り下げるような質問を行う。次に二番目の話し手が自己紹介し、三番目の話し手が質問を行う。次に三番目の話し手が自己紹介し・・・」というように計4回行っていきます。一見単純そうに見えますが、出されたテーマを限られた時間内で自己紹介をするというのは意外と難しく上手く伝えられなかった人達が少なからずいました。質問も同じく、自己紹介の内容を覚えた上で質問をするので、「聴き取る力」がないと1つも質問出来なくなります。このグループワークはコミュニケーションをする上で重要なことです。SCOTにおいても同じことが言えるのです。

 

 SCOTは、学生の視点から見た授業の情報を先生方に正しく伝えることにより、より良い授業にしていく手伝いをすることが大きな役割です。そのために「話す力」「聴く力」「伝える力」が求められてくるので、相手の話をよく聴き、さらに話題を引き出すことができるようになりたいと思います。

 

 グループワークが終わってからコーディネーターや広報担当者を決め、最後にまた説明を聞いて第1回目のSCOTトレーニングは終了しました。

 

 SCOTトレーニングは計10回行われます。10回のトレーニングでSCOTとしての技能を習得することだけでなくコミュニケーション能力や責任感、積極性を身につけていくように、これからのトレーニングにもしっかり臨んでいきたいです。

 

文責  安田 光誼・長沼 陽子・井上 槙人

 

SCOT@insider.com(通称:SCOT@アイ)

 SCOT@insider.com(SCOT@アイ) 第1回 

 2011年10月12日、この日SCOTの候補生達が集まり、オリエンテーションが行われた。SCOTとは「Students Consulting on Teaching」の略で、学生による授業コンサルティングのことである。来年の4月から開始予定で、候補生達の学年・学部は多岐にわたる。彼らはSCOTに必要な技能・知識を習得するため、これから約半年間のトレーニングを受講する。

 

 第1回目はSCOTについての説明と、CTLの講師と学生の顔合わせを中心に行われた。始めに土持教授、井上准教授によるSCOTの説明。SCOTとは何か、SCOTに必要なことなどの話を聞く学生達の顔は真剣でやる気が感じられた。

 

 続いて行われたのは自己紹介。まず全体に向けた簡単な自己紹介をし、次に少人数のグループに分かれて、「大学でやってきたこと」などをテーマに1分間スピーチを行った。そしてスピーチの後には質問する時間を2分間設け、聞き手に質問させ続けた。そう、聞き手に質問する力を求めたのだ。さらに質問内容を「話し手の活動内容をさらに引き出すもの」と限定した。これにより、苦戦する学生がちらほら見られた。質問をする力はSCOTだけでなく、学生に求められる能力なので早めに身につけたい。しかし、自己紹介を通じて学生達の緊張が少し和らいだし、それまで静かだった部屋も賑やかになった。まだまだ硬さが残っているが、トレーニングを続けていき、学生同士がコミュニケーションをしっかりとっていけば大丈夫だろう。

 

 大学授業の改善を学生目線で行うSCOTは帝京大学が日本初である。よって、上手くいくかどうかは分からない。しかし、SCOTを目指す学生達は意識が高いので、彼らが真面目に取組んでいけば必ず成功するだろう。もしかしたら、日本の大学教育は彼らがきっかけで変わっていくかもしれない。

 

文責  広報担当 櫻井亮佑

 

 


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